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2024-01-15

自ら作ること

食品衛生法の改正に伴い、基準が満たされず、廃業若しくは生産停止を余儀なくされている高齢者が増えているという記事を目にしました。

道の駅や地域の直売所に納品して生計を立てていた高齢者の方々や零細企業は、ことごとく継続することを諦めざるを得なくなるだろうとのことです。

融資を受けようと試みようにも、返済の目処が立たない。さらに高齢となれば、尚更です。

製造施設のみならず、技術や食材も、そういう理由で衛生面がしっかりと出来なくてはならない。保健所の基準から少しでも外れれば、どんなに美味しい物を生産しようともこの世の中から無くなってしまう。融資を受けたり、補助金をもらわないと続けられない。補助金をもらうためには使いたくもない添加物に頼り、保存性を高める”風”に仕向けなければならないワケです。

もちろん、多くの人に安心で安全に提供されることは、当然必須とは思いますが、この10年間、飲食店・製造業に携わって来た者からしても、やり過ぎじゃない?これ現場にいる人が決めてること?と思えるような無茶なルールは多いような気もしています。

そもそも、漬物や発酵食品は、保存させるために食べられて来た、先人の知恵であると思っていましたが、現代は、そんな保存食品にも添加物を使用して(しかも、保存料不使用と記載されていても、それ以外にとてつもない量の添加物が使用されていることについては、全く知らない方々も多い)、人間が持ち合わせている常在菌なども殺してしまいかねないのでは?と思わされます。

我が家は、移住してからすぐ、主 かずさんが狩猟の免許を取ったため、くくり罠と箱罠で狩猟をしています。今年も、去年同様、最初の1頭目は熊。それから鹿が3頭続きましたが、それからパタリ。そのまま年が明けてしまい、猟期が半分過ぎてしまいました。雪が積もる中、久々に掛かったのは、鹿2頭でした。その内1頭は、子鹿がお腹の中にいました。今までで2度目です。わたしも3年経って、初めて、解体を手伝いました。(足を持ったり、引き上げたりは手伝ってましたが…)

こちらを見ている母鹿
お腹には小さい小さい小さい子鹿が…

我が家は、鹿と猪の他に豚と鶏を主に食べます。鹿肉で挽き肉を作るので、脂身の少ない鹿肉に豚の背脂を足す必要があり、2ヶ月に1回ほど注文するぐらいです。

今年は、店を閉じてから中断していた味噌作りを再開することにしました。消費者に戻ってから、味噌の高価さ、自家製の美味しさを痛感しました。大豆の栽培や自家製の麹作りまではまだ出来なさそうですが、やはり、丁寧に作られたものは、とにかく美味しいんです。

生き甲斐とも感じていた生業と地域で長年愛されて来た味が失われつつある中で、自分で作り出し、日々頂けること。それは当たり前ではない。

この国が拍車をかけて、どこに向かっているのか分からないけど、私たちは私たちの出来る形で、大切なものを残し続けられるようにしたいです。

裏山の杉林 倒木だらけで危険も多い        そんな場所でも木漏れ日は美しい
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